岡島一正

Kazumasa Okajima

岡島一正 (立憲民主党 千葉3区)公式ホームページ

お知らせ

官邸発ニュースの裏側… 生前御退位情報と憲法改正

天皇制

宮内庁が陛下の生前御退位の意向を否定

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160714-00000125-jij-soci

 

天皇陛下の生前御退位の意向について、それが正式発表事項かに報じているか、宮内庁長官は昨日、14日の会見で公式には否定している。

 

では、何故、一部の宮内庁関係者や政府関係者(総理官邸の副官房長官や総理秘書官らか…)は、この情報が流れる事を許したのだろうか。

 

陛下が生前御退位のご意向も視野に入れられているらしい事は宮内庁に詳しいマスコミ関係者らの間では数年前から知られている事だった。

 

但し御意向の件について宮内庁長官は検討ですら公式に否定した。しかしマスコミの多くは政府関係者を根拠にし決定事項かに報じている。

 

ここで注視すべき点は、陛下の御退位という国事の情報を宮内庁が否定している中でも大マスコミは報じ続け官邸は否定していない事だ。

 

これは官邸が内々に宮内庁に少なくとも検討がある事を確認しているからだ。一方で宮内庁長官は否定した。要は未だ検討中の事項なのだ。

 

陛下と宮内庁との検討は既に以前から続いているのだろう。しかし公式に決断されてもいない陛下の御進退を前提にした報道が溢れている。

 

天皇の御進退などはマスコミの常識では発表時期のずれであっても一歩間違えは報道の責任者や政府関係者らのクビが飛ぶような一大事だ。

 

それにもかかわらず生前御退位を公式の前提かに皇室典範の改正、更には生前御退位には憲法改正の必要性があるといった議論が出した。

 

やはり僕は、陛下ご自身の言葉や宮内庁の正式な容認もなく唐突に報じられた政府関係者を拠り所の陛下の生前御退位報道に違和感を持つ。

 

マスコミも政府も宮内庁も何より陛下ご自身が極めて慎重に対応して来た平成の一大事。それが何故、今なのか。国民は冷静に考える時だ。

 

陛下は今の時代に国民と苦楽を共にし平和を願う活動を御元気なうちに皇太子様に継承され見守りたいのではと僕は不遜ながら考えている。

 

更に天皇は憲法の下で国民の象徴であり権力者ではない中で僕は陛下の生前御退位のご意向が本当ならば、そのお気持ちを尊重したい。

 

しかし見えるのは陛下ではなく報道や政府だ。僕は政府が生前御退位を総理の狙う憲法改正の大義名分に絡ませるのではないかと憂慮する。