岡島一正

Kazumasa Okajima

岡島一正 (立憲民主党 千葉3区)公式ホームページ

お知らせ

フィリピンでの天皇陛下のお言葉

天皇制

「私ども日本人が決して忘れてはならないことであり、………旅の日々を過ごすつもりでいます」

 

この言葉はフィリピンを公式訪問中の天皇皇后陛下を歓迎する昨夜の晩餐会で天皇陛下が挨拶の中で述べられたお言葉だ。

 

陛下は晩餐会に先立ち昨日の昼に太平洋戦争などで命を落としたフィリピン人兵士らを祀る無名戦士の墓に献花していた。

 

太平洋戦争では日本軍が進駐していたフィリピンでは112万余のフィリピン人、そして50万人余の日本兵が命を落とした。

 

これは歴史の事実だが、天皇陛下はフィリピン訪問の度に温かく迎えられている。そしてフィリピンは有数の親日国だ。

 

日本軍の南方進駐で犠牲となったフィリピンが親日国になった最初のきっかけは54年に陛下が皇太子時代に訪問した事だ。

 

まだ戦後17年という中で反日感情も少なくなかった時代に陛下が無名戦士の墓に献花した事で反日は親日に変わっていく。

 

時は1962年。初の東京五輪の2年前に陛下の献花などの姿勢に世界からの信頼も回復し五輪開催にも繋がったのだろう。

 

僕が今上天皇陛下について書くのは陛下が皇太子時代から一貫した歴史認識に立ち平和を訴えて行動しておられるからだ。

 

陛下と政治家を並べて述べる事は不遜と知りつつだが敢えて書けば安倍総理などは事実を踏まえた歴史認識に欠けている。

 

今回も天皇陛下は東京五輪を前に無名戦士の墓に献花して太平洋戦争を決して忘れてはならない事と述べられた事は重い。

 

現代では戦争、取分け戦場の実態を知らない世代が殆どになった。それだけに日本人は陛下の行動から歴史観を学ぶ時だ。

 

文末に晩餐会で陛下が先の大戦に触れたお言葉を載せる。平和へのお言葉を世代を超えて多くの日本人が受けとめる時だ。

 

「私ども日本人が決して忘れてはならないことであり、この度の訪問においても、このことを深く心に置き、旅の日々を過ごすつもりでいます」